定期的な訪問診療を利用しながら自宅で暮らしていても,発熱などの急な体調の変化がおきたり,もともとの持病が悪化してしまう場合もあります.そのような場合もまずは当院までご連絡ください.
訪問診療の契約をした患者さんが体調悪化した場合は,緊急往診や電話対応で症状の緊急性を適切に判断し,入院が必要な場合にはすみやかに近隣の医療機関に入院の手配をいたします.
当院は連携医療機関として,慈恵医大第三病院(狛江市)や幸野メディカルクリニック(世田谷区)などの近隣医療機関と提携し,在宅療養中の患者さんの急な入院ニーズにもこたえられる体制をしいています.
在宅医療を利用している患者さんをケアしていく上で,介護する立場であるご家族の負担を軽減することは患者さんのケアを安定して続けていくためにも大切なことです.ご家族が家をあけなければいけない場合や,介護負担を軽減する目的で患者さんに入所・入院していただくのがレスパイト(息抜き)ケアです.
レスパイトケアではショートステイなどの介護施設に宿泊する場合が多いのですが,酸素や点滴などの医療行為を続けながらであったり,耐性菌の保菌などを理由に介護施設の利用がむずかしい患者さんもいらっしゃいます.
そのような場合,医療機関で短期間の入院(レスパイト入院)を行うことでご家族の支援を行うことが可能になります.当院は隣接する調布市の多摩川病院と提携し,このレスパイト入院についてもご紹介することができます.
がんなどの病とともに生きながら,住み慣れた地域で暮らす方が増えています.これまで狛江地域では緩和ケアを積極的に提供する医療機関は限られていました.
当院には慈恵医大第三病院での緩和ケア病床設置・運用に関わっている医師が診療しており,入院中の方が在宅医療に移行していくお手伝いをしてきました.今後もがんとともに生きながらできるかぎり自宅で過ごしたい方,症状の緩和を病院で集中的に受けたい方,さまざまなニーズにおこたえできるように医療機関同士の連携を強めていきます.